2005-01-01から1年間の記事一覧

 白夜行/東野 圭吾/★★★★★

白夜行東野 圭吾 集英社 (2002/05) Amazon.co.jp で詳細を見る 公開前に原作を読んでおかないと負け、という謎のマイルールがあります。そしたら普通に考えて人生丸ごと負けまくりじゃんと思われるかもしれませんが、マイルールならではの臨機応変っぷりで精…

 ぼくのミステリな日常/若竹七海/★★★★☆

ぼくのミステリな日常若竹 七海 東京創元社 (1996/12) Amazon.co.jp で詳細を見る 10年ほど前に『五十円玉二十枚の謎』という企画モノ(ミステリ作家たちの競作)を読んで若竹七海のことを知ってはいたのだけれど、残念ながらこの作品全体としての出来が私の…

 六枚のとんかつ /蘇部健一/★☆☆☆☆

六枚のとんかつ蘇部 健一 講談社 (2002/01)Amazon.co.jp で詳細を見る例えば飲みの席などでこの作品の話題になったとき、私の周囲の本読みの方たちは苦笑しつつ「ろ、ろくとん! プププ! あれなあ!」といったような反応をする方が多いように見受けられまし…

 少年たちの密室/古処誠二/★★★★★

少年たちの密室古処 誠二 講談社 (2000/09)Amazon.co.jp で詳細を見る謎の死を遂げた同級生・宮下の葬儀に向かう途中、地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められてしまった高校生の男女6人と担任教師。密室の中で起きる連続殺人。宮下の死に疑問…

 盤上の敵/北村 薫/★★★★☆

盤上の敵北村 薫 講談社 (2001/10)Amazon.co.jp で詳細を見るテレビ局に勤める末永が帰宅してみると、なんと自宅に殺人犯がたてこもっていた。妻の友貴子を人質に取られた末永は犯人の取引に応じるが…。物語をチェスに例え、白のキング×黒のキング、白のクイ…

 ロックンロールミシン/鈴木清剛/★★★☆☆

ロックンロールミシン鈴木 清剛 新潮社 (2002/05)Amazon.co.jp で詳細を見る冴えない“リーマン”を辞めたばかりの賢司。特にやりたいこともなく、無気力この上ない無職状態の中、高校時代の同級生凌一がインディーズブランドを立ち上げたと聞き、賢司は彼らの…

 星降り山荘の殺人/倉知淳/★★★★☆

星降り山荘の殺人倉知 淳 講談社 (1999/08)Amazon.co.jp で詳細を見るスタンダードなミステリ。雪山のコテージ、下界との繋がりは皆無、そこで起きる連続殺人事件。まさに気分は『かまいたちの夜』。倉知淳の作品は猫丸先輩シリーズしか読んだことがなかった…

 亜愛一郎の狼狽/泡坂妻夫/★★★★☆

亜愛一郎の狼狽泡坂 妻夫 東京創元社 (1994/08)Amazon.co.jp で詳細を見る探偵モノのコメディ。8話から成る短編集。亜という変わった名のカメラマンは、見目麗しき美青年なのにものすごいドジッ子でどうしようもなく格好悪い。ところが侮るなかれ、彼がひと…

 殺人鬼/綾辻行人

殺人鬼綾辻 行人 新潮社 (1996/01)Amazon.co.jp で詳細を見る すいません。ギブ。ギブっす。 半分まで頑張ってはみたのですが、電車の中で読んでいたらオエッってやってしまいました。すんでのところで押しとどめましたが。で、たぶんこれ以上読み進むと本当…

 酒気帯び車椅子/中島らも/★★★★★

酒気帯び車椅子中島 らも 集英社 (2004/12)Amazon.co.jp で詳細を見る らもさん、死ぬ前にすごいのかましていった。涙が止まりません。興奮がおさまりません。 改めて黙祷します。あんた、サイコーのおっさんでした。死んじゃったなんて惜しいぜ。 中島らも…

 三月は深き紅の淵を/恩田陸/★★★☆☆

三月は深き紅の淵を恩田 陸 講談社 (2001/07)Amazon.co.jp で詳細を見る恩田陸の小説は、読むたびに違う印象を持つ。入れ子構造の小説が最近の私的ブームなんだけど、この作品はただの入れ子じゃない。例えば、てっきりマトリョーシカだと思っていたら、中か…

 8の殺人/我孫子武丸/★★★★☆

8の殺人我孫子 武丸 講談社 (1992/03)Amazon.co.jp で詳細を見る同著者の作品は『殺戮に至る病』しか読んだことがなくて、しかもこれが最高に素晴らしかったので、期待に胸弾ませて読んだ。これが我孫子武丸のデビュー作(あとがきを読んで初めて知った)だ…

 花の下にて春死なむ/北森鴻/★★☆☆☆

花の下にて春死なむ北森 鴻 講談社 (2001/12)Amazon.co.jp で詳細を見る「読書とは、著者の思考にシンクロすることだ」と、いつかどこかで誰かがそんなことを言っていましたが、ワタクシこの方とはシンクロできなかったようです。 北村薫や加納朋子が用いる…

 奇想、天を動かす/島田荘司/★★★★★

奇想、天を動かす島田 荘司 光文社 (1993/03)Amazon.co.jp で詳細を見る 最近★のつけ具合が甘くなったのか、それとも引きが良かったのか、すごい本を読んだものだわ…、という印象。 ある浮浪者が乾物屋の女主人を刺殺した動機について疑問を持った吉敷刑事は…

 死神の精度/伊坂幸太郎/★★★★★

死神の精度伊坂 幸太郎 文藝春秋 (2005/06/28)Amazon.co.jp で詳細を見るやっぱり私は伊坂が好きだ、と声を大にして叫びたい。 死神が主人公の短編集。各話ごとに少しずつ違った角度から物語が展開していくので飽きが来ないし、大変面白いです。何よりもやは…

さらに追記

『プライマー』の感想を集めてます。 いろいろ探していてやっと気付いたのですが、パンフレット買うべきだったんじゃないかしら。で、パンフには何かしら書かれているらしいです。まあガッツリネタバレしてる訳はないと思うけど。 あと、感想で「過去にしか…

追記

今さらながら知ったのですが、アーロン役の人はどんだけやりたがりなんだっつう。 ●シェーン・カルース/Shane Carruth 1973年、サウス・キャロライナ州マートル・ビーチ生まれ。『プライマー』が初監督作品となる。空軍の曹長の息子として、少年時代を全米各…

 プライマー/★★★☆☆

→公式サイトアインシュタインが相対性理論を発表して今年で100年だそうで、国連によると2005年は「世界物理年」なんですって。先日書店に行きましたら、私がいつか定期購読したいと願い続けて早や5年経つ『Newton』さんが別冊で相対性理論スペシャルを発刊…

 夜の蝉/北村薫/★★★☆☆

夜の蝉北村 薫 東京創元社 (1996/02)Amazon.co.jp で詳細を見る円紫シリーズ2作目。「朧夜の底」「六月の花嫁」「夜の蝉」の3部構成。 最近読んだ『スキップ』の解説で、「北村薫は男性なのに女性の心理を驚くほどみずみずしく描写する、まさに両性具有的な…

 ななつのこ/加納朋子/★★★★★

ななつのこ加納 朋子 東京創元社 (1999/08)Amazon.co.jp で詳細を見る ぷはー…。久々にすげーいい本を読んだ。読後感がたまらなくいいので、しばらく余韻に浸り続けていたい…。ぽわわん。 7話からなる短編集。読んでいてなんとなく、北村薫の円紫シリーズっ…

 スキップ/北村薫/★★★☆☆

スキップ北村 薫 新潮社 (1999/06)Amazon.co.jp で詳細を見る簡単に言うと、17歳の一ノ瀬真理子がある日突然スキップ(早送り)されてしまう話。設定が面白い。 るてえる びる もれとりり がいく。ぐう であとびん むはありんく るてえる。 10年経った今でも…

 はてなスパム…?

どうでもいいことなのかもしれませんが、編集画面の下方に出てくる『おとなり日記』が下記のようなラインナップだったのでへこみました。ついさっき気づいたんですけどこれって流行ってるんですかね? 2005-09-14 悪漢と密偵 3/51 5% 2005-09-16 ■■ネットで…

 葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午/★★★★☆

葉桜の季節に君を想うということ歌野 晶午 文芸春秋 (2003/03)Amazon.co.jp で詳細を見る先日ひょんなことから同著者の『女王様と私』という本を頂きました。けれども歌野晶午について何の前知識もなかったので、ことこ(id:kotoko)から彼がいくつかの作品を…

 52%調子のいい旅/宮田珠己/★★★☆☆

52%調子のいい旅宮田 珠己 旅行人 (2003/06)Amazon.co.jp で詳細を見るというわけで宮田氏2連チャンです。 なんだ、あんま旅のこと書いてないぞ? と思ったら、旅のことを書いているパーセンテージが52%だってことだそうですよ。ふうん。えーだって旅エッ…

 わたしの旅に何をする。/宮田珠己/★★★★☆

わたしの旅に何をする。宮田 珠己 旅行人 (2000/05)Amazon.co.jp で詳細を見るあまりの旅好きが高じて、会社を辞めて旅三昧の人生を送っている宮田氏の旅エッセイ。どこかでこの人のエッセイが面白いと聞いて早速読んでみたのですが、なるほど面白い。なんと…

 意外なところでつながる

なんだろうこのリファ…?と思ってたどってみたら、某SNSのとあるコミュで『パイロットフィッシュ』のつたないレビューを取り上げていただきましたみたいで。はてなダイアリのカウンタがごんごん回ったり、某SNSで知らない人の足あとが増えてたのはそのせいで…

 アフター・スピード―留置場‐拘置所‐裁判所/石丸元章/★★☆☆☆

アフター・スピード―留置場‐拘置所‐裁判所石丸 元章 飛鳥新社 (1997/05)Amazon.co.jp で詳細を見る同著者の『スピード』を読んであまりのキチガイっぷりにびびりまくってガツガツ読みふけったのが3〜4年前。その後の彼はそういやどうしたんだろう、とフと…

 アジアンタムブルー/大崎 善生/★★★★☆

アジアンタムブルー大崎 善生 角川書店 (2005/06/25)Amazon.co.jp で詳細を見る前作『パイロット・フィッシュ』と同じ主人公、山崎の物語。過去のエピソードが前作のそれとかぶらないようにできている。2作読むことによって虫喰いになっていた部分を補完し…

 パイロットフィッシュ/大崎 善生/★★★★☆

パイロットフィッシュ大崎 善生 角川書店 (2004/03/25)Amazon.co.jp で詳細を見る 中年エロ本編集者の山崎。19年ぶりにかかってきた由起子からの電話。現在の自分を作り上げてきた過去の物語が少しずつパッチワークされている。 山崎と由起子の出逢いのシー…

次に回す人を5人指名

止めます。