ささらさや／加納 朋子／★★★☆☆
『てるてるあした』の元になった佐々良町の物語。冒頭で、いきなり男性が妻サヤと産まれたばかりのユウ坊を残して交通事故でこの世を去ってしまう。その後、彼が不思議な存在となって彼らを草葉の陰から見守りながら、不思議なエピソードが繰り広げられていく日常系ミステリ。
私はどちらかというと物事をはっきりさせないと気がすまないタイプなので、サヤの煮え切らないっぷりにとてもイライラした。そのくらい自分で言えよ！みたいな突っ込みを何度したことか。
まあ、スピンオフの『てるてるあした』と読み比べてみたけれど、絶対こちらを先に読まなきゃダメ！という感じではなかったのでよかった。登場人物は丸かぶりだったけど、これはこれでよし。
