感染/仙川 環/★★★☆☆


実はワタクシただいま身ごもっておりまして。胎教?っていうんですか? そういうのちょっと気にした方がいいかな、とか考えて、これまで軽いテーマの小説をなるべく選ぶようにしてたんです。『感染』は妊娠発覚前に積んでおいたもので、ちょっとグロいかも…と思って避けていたんですけど、ついに読むものがなくなって手を出してしまいました。

ウィルス研究医の葉月は、元夫と後妻との間に生まれた子供が誘拐されたと連絡を受け、お門違いと思いつつも後妻の元に駆けつける。元夫は行方をくらましており、結局その子は焼死体として発見されるのだけれど、謎を追っていくうちに恐ろしいウィルスが発覚し…というバイオホラーミステリ。

思っていたよりも全然グロくなかったです。逆に拍子抜けしたくらいで。でも妊婦にはこのくらいの方がいいのかもしれません。桐野夏生とかに比べたら。