神様のパズル/機本 伸司/★☆☆☆☆

大学で物理学を専攻している主人公。なぜ物理学なのかはよくわからない、将来何になりたいのかもよくわからないまま適当に就職活動をして適当に卒業するんだろうな、という典型的なダメ大学生。その彼が、17歳の天才美少女物理学者ホミズの世話に抜擢され…という物語なのだけど、うーん、私はこれダメでした。なんていうか、同級生に片想いしつつもホミズに翻弄されてあっちへフラフラこっちへフラフラという煮え切らない男が私は大嫌い。あと読者はわかんなくて結構、というスタンスの物理学専門用語の羅列にいい加減イライラがMAXになった。初めて(夫の薦めで)ハルキ文庫に手を出したのだけれども、元々あったハルキ文庫への漠然とした苦手感が確固たるものになってしまった。非常に残念です。天才という設定は嫌いじゃないのだけど。もったいないなあ。

ところでこれ映画化されたみたいですね。予告編を見る限りではだいぶ話変わってますけども。どんな風に出来上がったのか、という興味はあるので、遠い未来に気が向いてタイミングが合えば観るかもしれません。9割がた観ないような気もしてますが。