憑神/浅田 次郎/★★★☆☆

憑神
浅田 次郎
新潮社 (2007/04)


初の浅田次郎。江戸や幕末の時代の、妖怪と人間との人情物語*1みたいなものが割と好きなので、これなら入り口としていけるかなあと何となく手に取った。のだけど、ちょっと私には敷居が高かったかな。言葉がまっすぐ入ってこないというか、目が滑ってしまい数行戻って読み返す、という感じでどうにも歯がゆかった。読解力のなさなのか、それとも相性なのか。

ファンタジーというよりも政治的背景や武士の思いのようなものが強く、それに共感できないというのが一番厳しかったのかも。面白い箇所とそうでないところのギャップが大きすぎた感じ。

浅田さんを読むにはまだワタクシは青かったようです。