ブラフマンの埋葬/小川 洋子/★★★☆☆


書店で反射的に購入してしまった。小川洋子久しぶりだー。
世界中から芸術家たちが集まってきては滞在する「創作者の家」の管理をまかされている主人公。彼が見つけた不思議な小動物「ブラフマン」とのささやかな暮らしと、あらゆるものの死が鮮やかに描かれている。
小川洋子の特徴ともいえる、「何かがどんどん集まってきてはどんどん消えていく」あの感じを久々に感じた。けれども小動物が謎すぎて想像がつかない(おそらくアライグマとかカワウソとかそんな感じのものだと思うけど)というのと、結末があっけなさすぎるのが物足りないかなー。いや、死とはそういうものなのかもしれないなー。
とにかく、それほどどっぷりあの感覚に浸りきれなかったのが残念。
あ、そういえば装丁が素敵です。