001: 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻/泡坂妻夫/★★★☆☆

“元”奇術師の曽我佳城が、数々の事件を解決していく短編集。

亜愛一郎の狼狽』のあとがきで泡坂氏が奇術マニアだということを知ったのですが、ここでめっちゃ本領発揮してるんじゃないでしょうか。そういえば2年前にid:kotokoっつに勧められるがまま『彩紋家事件(前編)極上マジックサーカス・(後編)下克上マスターピース清涼院流水』を読んでそれが非常に印象的だったので、奇術モノのミステリというと彩紋家が思い出されます。まあそれとこれとは全然別物なんだけど。

さてこの探偵キャラの曽我佳城女史ですが、作内では非常に素敵な中年(?)女性であるような描写がされているのだけれども、私にとってはちっとも魅力的な人には感じられませんでした。残念ですが。なんでだろうな。串目少年を引き連れている様が見ようによっては「若いツバメを連れてるみたいでエロい」らしいんですけど、串目くん自身見目麗しい美少年って感じでもないしなあ。別にエロくないなあ。うーん。引田天巧と真逆に存在しているような人をイメージしてるんですが。あ、引田天巧がどの位置かってのがまずわかんないですか。私もよくわかりません。永遠のプリンセスは歳をとらないんでしたっけ。50年間そういう契約なんでしたっけ。よく知らないけど。

とりあえず上巻扱いされてる方を読み終えたので、下巻も近いうちに読みます。