卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし/宇江佐 真理/★★★★★

完全にタイトル買いなんですが、言うてもまあ江戸の市井モノだし多少は楽しめるっしょ、なんて軽い気持ちで手に取ったところ、これがすごく良かったのですよ。
タイトル通り食べ物とからめたストーリーなのだけど、とにかく登場人物それぞれがみな魅力的。ついつい椙田家の嫁のぶに感情移入してしまい、何度も涙をこぼしてしまいました。私はこういう人情モノに弱い。お舅さんお姑さんとあんなに仲良くなれるなんて素敵だなあ。
まあ、最後に一番いてほしい人がいないというのは納得が行かないけれど、逆にあれで良かったのかもなあとも思う。

入り口がすごく良かったので宇江佐 真理の別作品も読んでみようかな。…とAmazonさんに聞いてみたら、出るわ出るわ著書の数々。こんなにあるのではどれがいいのやらまったくわからん。シリーズモノもあるみたいだし。迷うー。