床下仙人/原 宏一/★★★★☆

"中古で一戸建てを買ったら床下に人がいた!"
こういう突拍子のない設定が好きなもので、書店で衝動買い。
現代の日本を象徴した、シニカルな内容の短編集。男性の視点で「女ってこう(わがままだし馬鹿だし配慮に欠けるしで本当参る)だよな!」と言っているように受け取れてしまうのは私がゆがんでいるからでしょうか。
男性は頷けるかもしれないけど、女性側の立場からすると馬鹿にされているようでイラッとくる。まあ、男性の気持ちもわからなくもないんだけども。結局、男女の分かり合えない部分を再確認させられた感じ。まあ、これは非常に荒れそうな話題ですね。

どの短編も発想が突飛で興味深い。ただ、ネタが割れた後のまとめかたが安易というか宙ぶらりんというか…。同著者の他の作品も、惹かれるタイトルばかりなので読んでみたいのだけど、いかんせん文庫が出てない(あんまり人気ないのかしら…?)のよねー。