ねこのばば/畠中 恵/★★★★☆

若だんなシリーズ3作目。このシリーズが大好きなので、つい褒めちぎりたくなってしまう。例によって短編集。ほのぼのファンタジーと思いきや、取り上げる題材は実はああ日本の文化ってこういうとこあったよなあ、みたいな薄暗くておどろおどろしい物語が多い。火事が出たら終わり、病気になったら終わり、堀に落ちて溺死、とかあっけなく人が死ぬ。そんでそれはもう仕方のないこととしてみんな割かしケロッとしてる。まあそうでもしなきゃやっていけない世界だったんだろうけど、それがつい100年ばかし前の日本では当たり前のことだったのかと思うと奇妙だー。
あと相変わらず鳴家がかわいすぎる。1匹欲しい。