ダ・ヴィンチ・コード (上)(下)/ダン・ブラウン/★★★★☆

ルーブル美術館で殺害されたジャック・ソニエールが残した数々の暗号を解き明かすラングドンとソフィー。ひとつひとつの暗号が解読されていくうちに、キリストと教会の隠された驚愕の真実が浮き彫りになっていく。そして、レオナルド・ダ・ヴィンチヴィクトル・ユーゴーアイザック・ニュートンなど、実在した著名人がメンバーであったとまことしやかに噂されている秘密結社の謎。それと対立する組織。聖杯は一体どこに…?

いやーいやー、とても面白かったです。私は本来翻訳モノをまったく読まないのですが(読めるものなら原文ママで読みたいんです)(でも読めるわけがないので読まないのです)、これはそういうのを超えてた。特に暗号解読やパズルめいたもの、要は命をかけた宝探しゲームなんだけど、その設定と展開が面白すぎて先を読まずにはいられなくなっちゃう。確かに言葉の言い回しや例えとかに違和感があるのは拭えないけれども、十分楽しめました。クリプテックスほしー。

あと、まったく宗教を持たない人や美術に詳しくない人でも楽しめるようになっているし、ちゃんと解説がついているので割とわかりやすい。まあぶっちゃけ宗教の歴史的な部分については読み飛ばしたくなる気持ちを若干抑える必要があったのですが、私がもう少し世界史に明るければもっと興味深く読めたのかもしれません。

「24」みたいにドラマ化したらかなりいい線いくんじゃないかしら? って思っていたらもうすでに映画化されてたー。2006年5月公開だそうです。観たい!
公式サイト
http://www.sonypictures.com/movies/thedavincicode/index.html