ひまわり/★★★★☆

学生時代の同級生(粟田麗)が出てるんでついレンタルしてみたんですが、行定勲だったんですね。知らずに借りたけども。

偶然テレビで小学校時代の同級生(朋美)が事故で亡くなったというニュースを見て、なぜか葬式を仕切ることになった輝明。集まった人は皆亡くなった朋美とそれ程仲が良かったわけではなく、小学校時代の朋美の姿しか覚えていない。遺体がまだ上がっていないせいもあって、深刻さもあまりなく、淡々と朋美と関係のあった複数の男性から彼女の思い出話を聞いていくうちに、現在の朋美の人物像が明らかになっていく。
葬式なのに(葬式だからこそ?)やたらコミカルで、思わず吹き出してしまうシーンがちらほら。あー、あるわー、っていう。人が死んで、でもそれって客観的に見るとどうってことなくて、むしろ笑えちゃうこととかもあって。当事者にしてみれば辛く悲しいことに違いなくて、笑えるとか言うのはものすごく不謹慎なのだけれども、うん、あるある、だってあるもんそういうの、っていう感覚。

まあ郷愁を誘うシンプルな映画だったんですけれども、観終えた後に夫がある謎を提示してきて、それを映像で再度確認して、えーーー!!!???ってなりました。これが行定の小細工的な遊びなのかそれとも意図した何かなのかは判断がつかないけども、これ確実にストーリーにものすごい影響与えてるんじゃね?っていう重大なアレでした。だとしたら180度見方変わってくるんだけど。矛盾点とかものすげー出てくるんだけども。ラストシーンで船乗るとことか超怖いんだけど。これって有名なことなのかしら?