アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎/★★★☆☆

ISBN:4488017002
もしかしてネタバレになってしまうとまだ読んでいない人に申し訳ないので、念のため。(じつは反転読みさせるのをやってみたかった)


叙述トリックは、『してやられたー!感』を思う存分楽しめるから大好きなのです。自分がものすごくびっくりするのを楽しみたいのです。私は特に西澤保彦トリックが一番好きです。伊坂の「アヒル〜」に関しては、まさかな、と思っていたら、そのまさかだった。あ、やっぱそうきたのね、という印象。ドルジの日本語習得にはちょっと無理があるように思えるけど、どうなんだろう。死ぬほどがんばれば、2年であそこまでネイティブと変わらない発音ができるものなんだろうか。


『チルドレン』と『重力ピエロ』という好きなタイプの2作品を最初に読んでしまったので、私の中での伊坂のイメージがそこに固まってしまっているせいか、この作品はどうもしっくりこない。というわけで、私的伊坂ランキングの上位2位は不動のままかな。
まだ読んでない作品もあるので、とりあえずコンプはしておきたい。