IRON GIANT/★★★★☆

IRON GIANTISBN:B00006LY0K
私はもともとあまり(というか全く)アニメを見ないので、知っているものといえば子供の頃に見たアニメと宮崎駿シリーズくらい。ディズニーすら大人になってから『ライオン・キング』を見たのが初めてという食わず嫌いです。
ホリカネくんに教えてもらった『アイアン・ジャイアント』、実はまったくどんな話なのか想像してなかった。その時に聞いた彼のお友だちのエピソードがすごく気になったのと、とりあえずオススメだというので見た。
見ていくうちに、ふむふむなるほどこういうことねー、という気持ちだったのが、先が読めていたはずなのに最後はえぐえぐ泣いてしまった。しかも2度。2度目は意外だったからよけい泣いた。そうじゃん!伏線張られてたじゃん!って思い出して。
昔のアニメや映画のいいとこ取り・王道感はあるけれど、私はべつにそれでいいと思う。オマージュとするかパクリとするかは、受け取る側が勝手に解釈すればいい。(まぁ私がまったくアニメについての知識と思い入れがないからそんなことが簡単に言えるんだと思うけど)だし、私を含め大半の観客はたぶん王道が好きだ。日本を意識した作品だってなんだって、私が見ていいと思ったのだからいいのです。鉄人28号もガンダムも、かっこよかったもの!アルマゲドンだってかっこつけて「ベタすぎ」とか言ってるけど、実は感動しちゃったもん!

というわけで、よくできた映画だと思います。精神衛生上。とてもキレイな心になれるというか。かつての大人はみな少年だったし、少女だった。あの頃のことをすごく思い出しました。
とにかく私はSマークをつけて「NO ATOMO!」っていじけるジャイアントがかわいかったし、メカとしても好きだし、切なかったし、嬉しかった。

アニメ映画も食わず嫌いせず見てみようと思いました。そして、この映画を見て男の人が男泣きをすることはまったく恥ずかしいことではないし、そういうまっすぐな彼を理解できない、あるいはその状況を瞬時に判断できない女の人は自分を恥じるべきだとちょっと思いましたよ。