被告A/折原一/★★★☆☆

被告AISBN:4152085118
タイトル借りした。無知な私は折原一の存在などまったく知らなかったけど。
拷問的な自白強要から逃れるための自白。連続殺人事件の冤罪を主張するため、被告Aが殺人事件を推理して真実をあばこうとする話と、息子が誘拐された母親のストーリーが平行して進行していく。遺族の会の誰かが殺人事件の真犯人かもしれない、という疑心暗鬼の中おこなわれていく裁判と、誘拐犯に翻弄される母親。
設定はかなりツボをついてくるのに、なんだこの不完全燃焼は!ドンデン返しの連続と、マスキングされた表現にイライラ。つうか、どのエピソードも中途半端で、今イチ釈然としない。最後までなんで彼女が息子を『タァ坊』って呼んでたのかもわかんないし、真犯人の心理が全然読み取れない。しかもああいうオチってどうなのよ、と。
だめだー。私はこの作品はだめだー。