ノーペイン・ノーゲイン/山本甲士/★★☆☆☆

ノーペイン・ノーゲインISBN:4048729640
読み終わって初めて96年横溝正史賞の優秀賞作品だと知る。知ったからといってどうなるものでもないが。
全くもって想像していなかったんだけど、ボディビルの筋肉トレーニングの話がメイン。装丁の写真見て今ごろ合点がいった。どうやら作者が趣味でやっているボディビルを題材に書いたという。どうでもいいけどちょっと興味を持ったのは確かなので、作家の腕なんだろうなと思う。自分がマッスルトレーニングをすることは絶対ないんだけども。
ただ、別作品とエピソードがかぶっている部分があったのでちょっと萎えた。この作品とつながりを持たせるためのものとは受け取れなかったので、使い回し感がちょっとね。
つうか、あとがきで審査員の書評とか読んじゃったから率直な感想が書けない。
まぁでもこの作品を読んでしまったことで、彼の作品を次に読むかとなったら悩むなぁ。ちょっと期待しすぎてたかも。前に読んだ『かび』は面白かったのになぁ。